良く立ち上がった時や立ち仕事をしている時に、
めまいが起きて倒れそうになったりと辛い思いをした事が一度はあると思います。
その貧血の原因として考えられるのが「鉄」不足が原因の可能性があります。
この鉄分は全身に酸素を運ぶのと体のエネルギー産生やホルモンを作るのに
補助的に使われるので、とても重要な栄養素です。
しかしながら、重要だからと言って摂りすぎることでも体に悪影響を与えてしまいます。
それでは解説していきます。
鉄分は多くても少なくても危険
そもそも鉄不足になりやすい人の特徴として、
- 月経過多
- 消化酵素の不足や腸内環境の炎症
- 無理なダイエットによる栄養不足
上記のような原因が考えられる場合は先に改善しないと鉄を摂っても中々改善しにくいです。
月経過多の原因
一つ考えられるのが女性ホルモンの一つである、
エストロゲンの過剰分泌が考えられます。
精製糖質の摂りすぎや食品の中に残留している有害物質などの、
日々の生活習慣でも過剰分泌を起こします。
その他にはホルモン療法を行っている場合などにも過剰になります。
このエストロゲンを上手く抑えていくのは、
食生活を変えてみると改善されていく傾向が見られます。
以前の記事で「イソフラボン」がエストロゲンの働きを抑えてくれることも書いておりますので参考にしてみて下さい↓
消化酵素の不足
主に消化するのは胃の働きによるのですが、
この胃酸が弱く食べ物が上手く消化しきれていない場合があります。
特に日本人はもともと胃酸の分泌が弱く、
さらに胃酸の低下はストレスや甘いもののを良く食べたりする人は低い傾向にあります。
その他には胃酸を抑える薬を服用していたり、
冷たい飲み物を大量に飲むことでも分泌が低下しますので注意が必要です。
胃酸の分泌を良くするにはタンパク質や亜鉛などを積極的に食べることと、
ショウガやパセリや梅干しなどを食前に食べると分泌を促してくれます。
無理なダイエットによる栄養不足
これは食事制限を極度に行っている場合に起こしてしまいます。
栄養失調状態による貧血ですので食べれば改善する可能性は高いですが、
放置することで慢性疾患に繋がります。
今一度、ダイエット方法を見直す必要があると思います。
鉄分過剰によるリスク
鉄分不足によるトラブルは多くの人が抱えている悩みであり、
解消したいと思い積極的にサプリメントなどを活用している方も多いです。
しかし、過剰に摂取してしまうと感染症のリスクが上がってしまう可能性がわかりました。
もちろん鉄は体の中で必要不可欠なのですが、
病原菌やガン細胞のエサとなり症状を悪化させてしまいます。
目標摂取量としては15~40mg/日ですが、
サプリメントは高濃度の量を一度で摂取することになるので緊急性がなければ控えた方が良いと思います。
鉄分の効率の良い摂り方
鉄分には「ヘム鉄」と「非ヘム鉄」に分かれています。
- ヘム鉄:赤身肉 赤身魚
- 非ヘム鉄:白身魚 貝類 海藻類 まめ類 など
このヘム鉄は体内ニトロソ化合物を高めてしまうので脳卒中や糖尿病やガンなどのリスクを上げる可能性があります。
まずは「非ヘム鉄」を選ぶことが重要になりますが、
ヘム鉄を完全に排除することは不可能です。
このヘム鉄の悪影響を抑えてくれるのが、
「ビタミンC」「カルシウム」「クロロフィル」などです。
クロロフィルは緑色の野菜などから摂ることが出来ます。
穀類や野菜や果物などバランス良く食べることで相殺してくれますので、
サプリメントでなく食時の方が体にとって優しいです。
鉄分の吸収効率を高めてくれるのは
「ビタミンA」「ビタミンC」「ベータカロテン」です。
ビタミンCはヘム鉄の悪影響を抑えつつ吸収効率を高めてくれますので、
積極的に食事などから摂取出来ると良いです。
どうしてもサプリメントで摂るのであれば「非ヘム鉄」のキレート化されたものを選ぶと吸収効率も良いのでそちらを選んでみてください↓
あとは昔ながらの鉄のフライパンを使うことでも、
鉄を接種することもできますので試してみてください。